セッション単価を高くしないのは悪意でしかない
今日は、
「セッション単価を高くしないのは、
悪意でしかない」
というテーマでお話します。
昨日のセッションで、
この話題になりました。
「無料で勉強会をしています」
というテーマでした。
いろいろとコーチングを進めていくと、
「お金を受け取ることに罪悪感がある」
というところにたどり着きました。
後輩コーチを育てたいので、
無料で勉強会をしているAさんは、
生徒から
「コーチの先生であるAさんの言葉は
高いエネルギーを貰えるので、
楽しみにしている」
と言われたそうです。
私は
「だったら、有料で勉強会をしなさい。
そうしないと、勉強会自体に
悪意がありますよ」
というセッションをしました。
稼げないほとんどのコーチが、
この「悪意」に気が付きません。
むしろ無料の勉強会やセッションを
「善意でしている」と
勘違いしています。
それが
コーチング業界が
負の連鎖になってしまっている証拠です。
今日は、
そんな話をしていきます。
お金を受け取らない理由
では、まず、
なぜ、無料で勉強会やセッションを
するのでしょうか?
稼げない人のほとんどは、
「無料で提供することはいいことだ」
と勘違いしています。
しかし、
無料で提供する情報は、
「無料の価値」しかありません。
つまり、
無料の情報を提供することは、
無料であり、価値がありません。
価値がない情報を
無料で提供したところで、
全く意味がないのです。
「お金を受け取る」ということは、
「価値のある情報を提供する」
という覚悟の話です。
「無料で提供しているのだからこの程度で」
という逃げ道をなくさなければ、
いつまでたっても、お金は受け取れません。
もし、見込み客が、
文句を言っても「無料」ということで
逃げ道を残しているからです。
ビジネスは、
価値と価値の交換です。
なので、
「お金」という対価の代わりに、
「価値のある情報を差し出すこと」
で成り立ちます。
ビジネスで稼げない人は、
自分が提供する価値に自信が持てずに、
「無料」にすることで、
なんとか逃げようとします。
しかし、
「無料」に逃げている限り、
自分を守っているので、
いつまでたっても
稼げるようにはならないのです。
なので、
ほとんどの稼げない人は、
「じぶんはまだスキルが足らない」と
自分を責めることで、
自分を納得させているに過ぎません。
そこまでは
自分自身の問題ですが、
無料で勉強会やセッションをすることが
実は相手にも大きく影響しているのです。
それが
コーチング業界が稼げない業界になっている
理由でもあります。
その理由を知れば、
無料で勉強会やセッションをすることこそが、
「悪意でしかない理由」なのだと、
わかるでしょう。
次は、
なぜ悪意になるのか、
説明していきます。
無料でセッションすることがなぜ悪意になるのか?
では、なぜ、
無料で勉強会やセッションをすることが
「悪意になる」のでしょうか?
あなたは、
コーチングをどんな人から学びましたか?
誰から学んだかは問題ではなく、
「どんな人から学んだのか?」が
問題です。
多くのコーチングスクールでは、
講師があまりコーチングで稼げていません。
セッション単価が2万円以下だったり、
副業をしていたりします。
つまり、
コーチングで稼げない人が
講師だったりします。
すると、
こんなことが必然的起こります。
「講師が2万円のセッション単価なのだから
私は2万円以上をもらうのは無理」
という感情になります。
それが、
コーチング業界が稼げない大きな理由です。
それは当たり前の感情ですよね。
講師が2万円以下のセッション単価で
セッションしているのに、
生徒であるあなたが、
2万円以上もらうのはおかしい
と思う感情は普通です。
なので、
講師がどんどんセッション単価を
上げていく努力をしないので、
コーチング業界が稼げない人を
量産していることになっているのです。
先程のAさんも同じです。
せっかくNLPの資格をとって、
同じ講座の後輩から、
「教えてください」と
頼まれているにもかかわらず、
「無料でいいよ」と
言ってしまっているのです。
Aさんが無料なら、
生徒であるBさんも
「Aさんでも無料だから私も」
という流れになりますよね。
これが
「悪意でしかない」
理由です。
しかも、
Aさんは、
稼げる仕組みを持っているならともかく、
サラリーマンで苦労しています。
なおさら、
お金を受け取って、
Aさん自身も豊かにならないと、
生徒であるBさん以下も
豊かになるはずがないのです。
昨日のセッションを受けるまでは、
Aさんは、
「人を育てることが楽しい」
と思っていました。
しかし、
「無料で人を育てても、
お金を受け取ることができない」
というメカニズムを知ったとき、
「すごいセッションを受けてしまった」
と言っていました。
Aさんは、
善意でしていたつもりが
悪意となっていたことが、
相当ショックだったようです。
なぜ、このテーマになったのかというと、
セッションのあと、
忘年会を兼ねた勉強会をする
という話になったからです。
このセッションをしたおかげで、
Aさんは、今後は無料で勉強会はしないと
決めました。
さっそくこの日の忘年会から宣言すると
言っていたので、
さぞ盛り上がったでしょう。
そして、
Aさんもその仲間もこれで
コーチングで稼げるためのステージを
また一つ上がったことになります。
セッション単価をあげていくこと
では、この続きで
Aさんが今後やらなければならないことは、
なんでしょうか?
それは、
「セッション単価を上げていくこと」です。
先程書いたように
先生がセッション単価1万円だとしたら、
生徒は1万円以上はもらうことができません。
感覚的にそう考えてしまいます。
なので、
コーチングセッションを教えている側は、
必ず、セッション単価を
上げていかなくてはなりません。
自分なんてまだまだ
と思っている段階では、
なかなかセッション単価を
上げることができません。
しかし、
セッション単価を上げることは、
何も悪いことではありません。
セッション単価を上げることで、
自己投資をしてもっと高いレベルに
行くことができるようになります。
すると、
セッション単価は自然と、
2万円、3万円、5万円と
アップします。
その時初めて、
生徒であるコーチは、
先生が5万円だから、
3万円ぐらいでも大丈夫
と思うのです。
そして、
先生であるコーチは、
どんどん、自己投資して、
成長する必要があるのです。
お金を受け取らないのは、
自分の成長を止めているのと同時に、
セッション相手の成長も止めてしまいます。
そんなことをするために、
コーチングを学んだのではないと思います。
あなたはあなたで、
しっかりとお金を受け取り、
自己投資する
相手は相手で、
それを見て、セッション単価を決め、
成長していくのです。
そして、相手自身も
自己投資することが
「お金が入ってくる」イメージに
変わっていくのです。
お金は「使った以上に戻ってくる」理由
では、
なぜ、普通の人は、
「お金が入ってこない」のでしょうか?
普通の人がお金が入ってこない理由は、
「お金は使えば無くなる」
と思い込んでいるからです。
お金は使えば無くなると思っているので、
「好きなことは我慢する」
「お金をためておく」
「もしものために、お金を使わない」
という感情になります。
しかし、
お金が入ってくる人の考え方は、
「お金を使えば使った分以上に入ってくる」
と考えています。
あなたが「お金を使うこと」で
社会貢献になっています。
レストランに食事に行くと、
食事代を払います。
食事代を払うことで、
レストランの従業員の給料が出ますし、
食材を作ってくれた人にも、
お金が回ります。
あなたが、
肉を食べたとしたら、
牛を育てる必要もなく、
運んでくることもなく、
料理をすることもなく、
片付けることもなく、
食事をすることができましたよね。
このことを理解し、
食事ができたことに感謝すること
そして、
レストランにまたこれるように、
レストランが継続できるように応援すること
そして、
自分がその代金を支払えたことに対して、
「お金」に感謝すること
この3つのことを続けることで、
「お金」が回ってくることになります。
「お金」は友達なので、
友達が喜ぶことをすることで、
お金は回ってくるのです。
あなたは、
いま、お金がなくなること無く、
生活できていますよね。
給料をもらい、もしくは自分で稼いだお金で、
毎月生活できていますよね。
月単位でプラス、
もしくは年単位でプラスだからこそ、
生活できています。
つまり、
収入ー支出がプラスだということです。
支出が上回りそうになると、
支出を減らすことで、
プラスにしているかもしれませんが、
「お金がなくなる」わけではありません。
必ず、使った分以上にお金が入ってきているから、
生活できているのです。
このことを理解すると、
「お金が入ってくる」イメージになります。
「お金がなくなる」イメージがありますが、
無くなるイメージよりも、
「入ってくる」イメージをするほうが、
お金が流れてきやすくなります。
ほとんどの人が、
「無くなる恐怖」を持っているので、
「お金がなくなる」という
引き寄せを続けているのです。
「お金が入ってくる」イメージができれば、
どんどん「お金が入ってくる」ことになります。
これが、
成功者の思考のメカニズムです。
先程の
Aさんの例にもありますが、
ほとんどの人が、
自分のスキルを過小評価しています。
例えば、
無料で仕入れた情報を
10万円で売ることはできるでしょうか?
自分のスキルに値段をつけられないのなら、
無料で仕入れた情報は、
無料の価値しかありません。
つまり、
無料の情報をいくら発信しても
相手も「無料の価値の情報」として
受け取ってしまいます。
なので、
生徒のコーチも
「無料セッション」しかできない状態に
なってしまうのです。
それは、
無意識でも「悪意」があることです。
あなたも
良かれと思ってやっていたことが、
相手にとっては「おせっかいだった」ということが
あると思います。
これと同じです。
「無料」で情報を提供することは、
「悪意でしかない」ということです。
そのことに一日も早く気がついて、
しっかりとしたセッション単価で
ビジネスをしてくださいね。
いかがでしょうか?
あなたも
相手の懐事情を気にして、
無料でセッションを提供していたかもしれません。
しかし、
それは、
「相手の成長を止めていること」に
なっています。
相手がいつまでも有料セッションができない理由に
なっているかもしれません。
なので、
いまからはしっかりと、
「セッションの対価をいただく」ことにしてください。
そうすれば、
相手の成長を止めずに、
成長させることができますよ。
株式会社マインドコーチ 代表取締役 安達慎一
集客やセールスが苦手な稼げないコーチの方向けに、コーチングビジネスの稼ぎ方を教えています。稼げないコーチを稼げるコーチに育成しています。