なぜ、自分が豊かでないとコーチングがうまくいかないのか。コーチングは、エネルギーの交換だからです。コーチの状態は、話の中身より先に、見た目や会う場所や口にする言葉を通して、お客様に伝わります。だから、うまくいっていないと感じているなら、まず自分が豊かになることが先です。そしてその豊かさは、お金だけを指すのではありません。
この記事では、Xに書いた投稿の全文、エネルギーの交換とは何か、豊かさが見た目に出るということ、体験セッションの場所で決まるもの、口にする言葉と豊かになる順番、そしてお金だけではない豊かさを、順番に書きます。
先日、私はXにこう書きました——自分が豊かでないとコーチングがうまくいかない理由

先日、私はXに、次の文章を書きました。そのまま載せます。
なぜ、自分が豊かでないとコーチングがうまくいかないのでしょうか?
理由は簡単で、コーチングはエネルギーの交換だからです。
例えば、ボロボロの服を着た人が「成功哲学を教えてあげる」と言ってもあまり信用しないと思います。
これは見た目が成功してそうにないからです。
これはあくまで見た目ですが、豊かさというのはある程度見た目も含まれています。
お金がないのに背伸びして高級なブランド品を持てとか、高い時計をしてとかというのではありません。
それなりに見た目に気をつけなければ相手にされないということです。
体験セッションがマクドナルドやスターバックスでは、きっと契約にはならないでしょう。
やるなら少しでも静かな高級ホテルのラウンジでやるべきです。
お客様がどんな理想の未来に行きたいかはわかりませんが、もし理想の未来が高いところにあるのに、ファーストフードでセッションをされても行けるイメージにはなりません。
行けるイメージにならないと契約にはならないので、どんな人が来ても対応できるような環境はとても大事なことです。
これがエネルギーにつながってきます。
ファーストフードではどうしてもお金持ちが集まるような雰囲気ではありません。
ということはお金持ちが集まらないエネルギーが充満しているということになります。
こんなところで成功法則の話をしても成功する雰囲気にはなりません。
どうしても胡散臭い空気にしかならないのです。
このことを理解すると、うまくいっていないコーチは、まずは自分ができるだけ豊かになるということです。
お金がないとか時間がないという言葉を口にしているうちは、なかなか豊かさを感じませんよね。
この言葉を発する思考から変えていかないと豊かになるのは程遠いです。
豊かさを身につけることで、エネルギーが上がり、多くの人を助けることができるようになります。
お金があればいいというものではないですよ。
お金があっても四六時中働いていて時間がない人や家族を粗末に扱っていては豊かとは言えません。
この生活のバランスが必要なのです。
このことを理解しないうちは、お金儲けばかり考えてなかなかうまくいきません。
人を助けたいと言いながら、稼げないのは、お金のことばかり考えているからです。
このことを理解しなければビジネスはなかなかうまくいきません。
しっかり理解して、まずは豊かさを手に入れてください。
店の名前や、いくつかの強い言葉は、投稿の言葉としてそのまま載せました。本文では、ファーストフード店、チェーンのカフェ、うまくいく、といった言葉に言い換えて書きます。
この投稿を、順番にほどいていきます。先に書いておくと、これは、いまお金に余裕がない人を責める話でも、ファーストフード店やチェーンのカフェで体験セッションをしている人を責める話でもありません。私も、買う側に立てば同じように見る、という話です。自分がお客様の席に座ったら、何を見て決めるか。この記事は、ずっとその鏡の話をしています。
投稿の1行目は問いで、2行目が答えです。「理由は簡単で、コーチングはエネルギーの交換だからです」。残りの行は、すべてこの1行の説明です。見た目の話も、場所の話も、口にする言葉の話も、生活のバランスの話も、エネルギーの交換という1つのことを、別々の場面から書いています。
コーチングは、エネルギーの交換——コーチの状態は、見た目と場所と言葉から伝わる

「エネルギー」という言葉を聞くと、目に見えない不思議な力の話だと思う人がいるかもしれません。この記事で言うエネルギーは、そういうものではありません。先に、はっきりさせておきます。
エネルギーの交換とは、コーチの状態が、見た目・場所・口にする言葉を通してお客様に移ること、です。
コーチの状態とは、気持ちにゆとりがあるか、生活が整っているか、自分の話に自信を持っているか、といったことです。これは、コーチが言葉で説明しなくても、相手に伝わります。どこから伝わるのかというと、着ている服、会う場所、そして何気なく口にする言葉です。お客様はそれを受け取って、「この人に頼んで大丈夫か」を決めます。
これは、特別な話ではありません。見た目と場所が相手の判断に影響するのは、誰もが買う側で経験していることです。何かを頼む相手を選ぶとき、私たちは、その人が話す中身を聞く前に、その人の様子と、その場の空気を見ています。
投稿の3行目と4行目は、このことを書いています。ボロボロの服を着た人に、うまくいく方法を教えてあげる、と言われても、あまり信用できない。話の中身が正しいかどうかを確かめる前に、見た目が、その人はうまくいっているようには見えない、と先に伝えてしまうからです。中身より先に、状態が移っているのです。
2018年に書いた波動の合わない人と仕事をしないという記事で、私はこう書きました。「エネルギーは高い人から低い人に流れます。」その記事では、同じくらいの人同士が話すと、お互いにやりとりするので疲れない、とも書いています。人と人が会っている間、状態はその場に留まらず、相手との間を行き来しています。コーチングで言えば、体験セッションも、毎回のセッションも、この行き来の時間です。
コーチが何を最優先にしているかが伝わる、という話は、なぜ、コーチは在り方が大事なのか(記事049)で書きました。その記事では、在り方、つまり何を最優先にしているかは、教わる中身より先に伝わる、と書いています。ここでは繰り返しません。あの記事が、何を先に聞き、何を褒め、何を直すかに出るものの話だとすれば、この記事は、見た目と場所と言葉に出るものの話です。どちらも、中身より先に届くという点では同じです。
豊かさは、見た目にも出る——背伸びではなく、相手にされる最低線

投稿の5行目に、私は「豊かさというのはある程度見た目も含まれています」と書きました。豊かさは、心の中だけの話ではない、ということです。
ここで、誤解のないように書いておきます。投稿の6行目にあるとおり、「お金がないのに背伸びして高級なブランド品を持てとか、高い時計をしてとかというのではありません」。無理をして高いものを買うことも、お金を借りてまで身なりを飾ることも、私はすすめていません。背伸びをした見た目は、どこかで無理が出ます。そして、無理をしている状態も、また相手に伝わります。
投稿が言っているのは、7行目のことです。「それなりに見た目に気をつけなければ相手にされないということです」。高いものを持つことではなく、相手にされる最低線を守ることです。たとえば、服が清潔であること。サイズが合っていること。しわや汚れがないこと。髪や爪が整っていること。どれも、大きなお金がかかることではありません。
ここでも、自分が買う側に立ってみてください。初めての美容院に入って、髪を切ってくれる美容師さん自身の髪がぼさぼさだったら、どう感じるでしょうか。腕は確かな人かもしれません。それでも、「この人に任せて、自分の髪はきれいになるだろうか」と、少し不安になるはずです。お客様は、その人自身の見た目に、自分が手に入れる仕上がりを重ねて見ています。
コーチも同じです。お客様は、コーチの見た目に、自分がこの先手に入れる未来を重ねています。お客様が理想の未来に豊かさを描いているなら、目の前のコーチがその豊かさの側にいるように見えるかどうかを、話を聞く前に見ています。
私は個別相談800人超、セッション6,000時間超を重ねてきました。その間も、豊かさは見た目にも出る、という見方は変わっていません。
これは、見た目で人を判断しろ、という話ではありません。自分が判断される側にいる、と知っておく、という話です。お客様を悪く言う話でもありません。私たちも、買う側に立てば、同じように見ているのですから。見た目を整えることは、自分を飾ることではなく、お客様が安心して話を聞ける状態を先に用意しておくことです。
体験セッションの場所で、「行けるイメージ」が決まる

投稿の8行目からは、場所の話です。体験セッションをどこでやるかについて、私は「やるなら少しでも静かな高級ホテルのラウンジでやるべきです」と書きました。言いたかったのは、ホテルの名前や値段のことではありません。静かで落ち着いた、お客様の理想の未来に近い場所を選ぶ、ということです。
理由は、10行目に書きました。「もし理想の未来が高いところにあるのに、ファーストフードでセッションをされても行けるイメージにはなりません」。そして11行目で、「行けるイメージにならないと契約にはならないので」と続けました。
体験セッションで、お客様が確かめているのは、話の中身だけではありません。この人と一緒に進んだら、自分はその未来に行けそうか。その感覚を、話を聞きながら、その場の空気からも受け取っています。行けるイメージは、言葉だけでは湧きません。目の前の景色が、行きたい未来とあまりに離れていると、頭の中で未来を思い描くこと自体が難しくなるのです。
並べると、次のようになります。
| 体験セッションの場所 | お客様に伝わるもの | 理想の未来に行けるイメージ |
|---|---|---|
| ファーストフード店 | にぎやかで気軽。手早く済ませる日常の空気 | 日常の延長のまま。高いところにある未来は思い描きにくい |
| チェーンのカフェ | 身近で入りやすい。隣の席の会話や物音が入る | 未来の話をしていても、まわりが気になって集中しにくい |
| 静かで落ち着いた場所 | ゆとりと落ち着き。話だけに集中できる | 理想の未来に近い空気の中で、行った先を思い描ける |
表の1行目と2行目の場所が悪いのではありません。気軽に過ごす場所としては、どちらもよい場所ですし、私も使います。ただ、お客様の理想の未来の話をする場所としては、まわりのにぎやかさや日常の空気が、未来を思い描く邪魔をしやすい。言ってみれば、理想の未来を描きにくい場になりやすい、というだけです。
先ほどの美容院で言えば、店の中が散らかっていたら、仕上がりのイメージは湧きにくい、ということです。腕と同じくらい、場の空気も、お客様が受け取るものの一部です。
投稿の11行目の後半には、「どんな人が来ても対応できるような環境はとても大事なことです」と書きました。お客様がどんな理想の未来を描いているかは、会うまで分かりません。高いところに理想を置いている人が来ても、そのまま思い描いてもらえる場所を、先に用意しておく。そして12行目で「これがエネルギーにつながってきます」と書きました。場所を選んで用意しておくこと自体が、お客様の未来を大事に扱っている、というコーチの状態を伝えるからです。
オンラインで体験セッションをする場合も、考え方は同じです。オンラインでは、画面に映るものが場所になります。服装、背景、音、照明です。背景に洗濯物や散らかった棚が映っていないか。生活音や通知の音が入っていないか。顔が暗く映っていないか。お金をかけなくても整えられるところばかりです。画面の向こうのお客様にとっては、そこに映っているものが、あなたの状態を伝えるほとんどすべてです。
理想の未来の大きさについては、なぜ、高額商品が売れないのか(記事022)で書きました。その記事では、お客様が手に入れる理想の未来が小さすぎると、自己解決できる未来に高い金額を払う理由がないので売れない、と書いています。ここでは繰り返しません。この記事で書き足したいのは、大きな理想の未来を商品にしていても、それを話す場所が、行けるイメージを左右する、ということです。
体験セッション当日の進め方は、売り込まない体験セッションの組み立て方(記事010)に書きました。その記事では、体験セッションは売る場ではなく、本命商品が必要かどうかを一緒に確かめる場であり、契約は始まる前に半分決まっている、と書いています。当日の手順は、そちらに任せます。この記事で足したいのは、その「始まる前」に、場所選びも入っている、という一点です。
「お金がない」「時間がない」を口にしているうちは、豊かさは遠い——順番は、まず自分が豊かになる

投稿の17行目で、私は「うまくいっていないコーチは、まずは自分ができるだけ豊かになるということです」と書きました。見た目と場所の話をしてきましたが、その手前に、もう1つあります。口にする言葉です。
投稿の18行目には、こう書きました。「お金がないとか時間がないという言葉を口にしているうちは、なかなか豊かさを感じませんよね」。
「お金がない」「時間がない」と口にするのは、悪いことではありません。実際に余裕がない時期は、誰にでもあります。私にもありました。言葉にしたくなるのは、自然なことです。
ただ、言葉には順番があります。言葉は、いまの状態を説明しているようでいて、実は、先に自分の状態を決めています。「お金がない」と口にするたびに、自分の耳がそれを聞きます。聞いた言葉が、次に何を見て、何を選ぶかを決めていきます。足りないものを数える言葉を口にしていると、目に入るのも、足りないものばかりになります。
だから投稿では、「この言葉を発する思考から変えていかないと豊かになるのは程遠いです」と書きました。変える、といっても、無理に明るい言葉を使えという話ではありません。たとえば「お金がない」は、「今月は、これを先に使うと決めている」と言い換えられます。「時間がない」は、「今は、こちらを先にすると決めている」と言い換えられます。ないものを数える言葉から、自分で選んでいる言葉へ。事実は同じでも、自分の耳に届くものが変わります。
順番にすると、次の3段です。
- 口にする言葉を変える(足りないものを数える言葉から、自分で選んでいる言葉へ)
- 見た目と場所を整える(背伸びではなく、相手にされる最低線と、理想の未来を思い描ける場所)
- 人を助ける(自分にゆとりができてから、お客様の未来に力を使う)
1段目は、お金がかかりません。今日からできます。2段目も、大きなお金はかかりません。清潔な服と、静かな場所と、整った画面です。3段目は、1段目と2段目の上に乗ります。投稿の20行目に「豊かさを身につけることで、エネルギーが上がり、多くの人を助けることができるようになります」と書いたのは、この3段目のことです。
この順番は、昔から変わっていません。2018年に書いたなぜ、コーチングをしているのか?という記事で、私はこう書きました。「自分が「豊かさ」を手に入れていなければ、人を助けることができないからです。」その記事では、人を助けようとするなら、まず自分の生活をしっかりしていなければならないこと、そして心にゆとりがある状態を保ち続けて、はじめて人を助けることができることを書いています。当時も今も、順番は同じです。
お金の器については、なぜ、大金を受け取れないのか(記事034)で書きました。その記事では、受け取る器と払う器は同じ大きさだ、と書いています。ここでは繰り返しません。この記事で書き足したいのは、器の大きさの話より手前に、まず自分が豊かになる、という順番がある、ということです。
この順番は、人を助けたい気持ちを後回しにしろ、という意味ではありません。助けたい気持ちがあるからこそ、先に自分を整えるのです。
豊かさは、お金だけではない——生活のバランスが先

ここまで、見た目や場所の話をしてきたので、お金の話だと思われたかもしれません。投稿の21行目で、私は「お金があればいいというものではないですよ」と書きました。
続けて、「お金があっても四六時中働いていて時間がない人や家族を粗末に扱っていては豊かとは言えません」と書き、「この生活のバランスが必要なのです」と続けました。
豊かさには、少なくとも次の3つの側面があります。
- お金(必要なものに、迷わず使える)
- 時間(自分で使い方を決められる)
- 人との関係(家族やまわりの人を、大事にできている)
どれか1つだけが大きくても、豊かとは言えません。お金があっても時間がなければ、ゆとりは生まれません。時間があっても、家族との関係が荒れていれば、心は休まりません。3つのバランスがとれて、はじめて、気持ちにゆとりが生まれます。そのゆとりが、見た目にも、選ぶ場所にも、口にする言葉にも出ます。エネルギーの交換で相手に移るのは、このバランスがとれた状態です。
投稿の後半には、人を助けたいと言いながらうまくいかないのは、「お金のことばかり考えているからです」と書きました。これも、責める話ではありません。お金に余裕がないときに、お金のことを考えるのは当然です。ただ、お金のことだけを考えていると、時間と人との関係が後回しになり、バランスが崩れます。バランスが崩れた状態も、そのまま相手に伝わります。
だから、順番はここでも同じです。まず自分が、お金・時間・人との関係のバランスを整えて豊かになる。そのうえで、人を助ける。投稿の最後に「しっかり理解して、まずは豊かさを手に入れてください」と書いたのは、この順番のことです。
よくある質問
いまお金に余裕がないときは、どこから手をつければいいですか。
口にする言葉と、会う場所の選び方からです。どちらも、大きなお金はかかりません。「お金がない」を「これを先に使うと決めている」に言い換えること。体験セッションを、静かで落ち着いた場所か、整った画面で行うこと。背伸びをして高いものを買う必要はありません。
体験セッションは、投稿にある「高級ホテルのラウンジ」でないとだめなのですか。
だめではありません。大事なのは名前や値段ではなく、静かで落ち着いていて、お客様の理想の未来に近い空気があることです。そういう場所なら、ホテルのラウンジでなくてもかまいません。いきなり全部を変えなくても、まず体験セッションの場所から選んでみてください。
オンラインの体験セッションでは、何に気をつければいいですか。
画面に映るものすべてです。服装、背景、音、照明の4つを確かめてください。背景に生活感の強いものが映っていないか、生活音や通知の音が入らないか、顔が暗く映っていないか。始める前に、自分の映り方を一度見ておくと安心です。
「エネルギー」という言葉に、根拠はあるのですか。
この記事で言うエネルギーは、目に見えない不思議な力のことではありません。コーチの状態が、見た目・場所・口にする言葉を通して相手に移る、ということです。見た目と場所が相手の判断に影響するのは、誰もが買う側で経験していることです。お店や、何かを頼む相手を選ぶときの自分を思い出してみてください。
エネルギーの交換とは、コーチの状態が、見た目・場所・口にする言葉を通してお客様に移ること、です。だから、自分が豊かでないと、コーチングはうまくいきません。豊かさは見た目にも出ますが、それは背伸びをすることではなく、相手にされる最低線を守ることです。体験セッションの場所は、お客様が理想の未来に行けるイメージを持てるかどうかを左右します。「お金がない」「時間がない」を口にしているうちは、豊かさは遠いままです。順番は、口にする言葉を変え、見た目と場所を整え、そのうえで人を助けることです。そして豊かさは、お金だけでなく、時間と人との関係を含めた生活のバランスです。私の考え方の全体像は、マインドコーチとしてのコーチングの考え方にまとめています。
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