このページは、私、安達慎一が「コーチングを仕事にする」ことをどう考えているかをまとめた入口です。株式会社マインドコーチでは、本業を続けながら、コーチングを仕事にしたい人を支援しています。ブログに書いてきた記事を、コーチングを仕事にする流れの順番に並べ直しました。全部を順番に読む必要はありません。今のあなたに必要なところから読んでください。
はじめに、私の考え方の芯を三つだけ書いておきます。ここから先に並べた記事は、どれもこの三つのどこかにつながっています。
- お客様の理想の未来を、先に理解する。お客様がお金を払うのは、あなたのスキルでも、あなたの好きなことでもありません。自分の理想の未来が手に入ることに、お金を払います。だから、商品づくりも、発信も、相談も、お客様が欲しい未来を理解するところから始めます。
- 流れは掛け算。0が一つでもあれば0点になる。コーチングを仕事にする流れは、いくつかの段階の掛け算でできています。ほかがどれだけ良くても、一つが0なら結果は0です。頑張っているのに結果が出ないときは、努力の量を増やす前に、どこが0になっているかを探します。
- 足りないのは、技術ではなく数。相談に来る方の多くは、「もっと学ばないと」と考えています。ところが話を聞いていくと、技術の前に、出会う人の数、登録してもらう人の数、相談の数が足りていないことがほとんどです。
三つ目は、個別相談800人超、セッション6,000時間超の記録から、はっきり言えることです。コーチングの資格を持ち、セッションの経験も積んでいる。それでも仕事にならない人の多くは、技術が足りないのではありません。打席に立つ回数が足りないのです。野球でも、どれだけ素振りを重ねても、打席に立たなければヒットは出ません。打率3割の人でも、月に3回しか打席に立たなければ、ヒットは1本です。
コーチングを仕事にするとは、コーチングのセッションを、お客様に選ばれ、お金をいただき、それが毎月続いていく状態を作ることです。一回売れることではなく、続いていくことが大事です。そのために、流れ全体を見ていきます。
コーチングを仕事にする流れ=6つのマス
コーチングを仕事にする流れは、次の6つのマスでできています。上から下へ、お客様が進んでいく順番です。
| # | マス | 確認すること |
|---|---|---|
| 1 | 商品 | 誰に、どんな未来を、いくらで届けるのか |
| 2 | 出会う場所 | 発信(X・Threads・ブログ・紹介・広告)で、その人と出会えているか |
| 3 | 登録 | 発信からメール登録への入口があるか。何をきっかけに登録してもらうか |
| 4 | 教育 | 登録のあとに何を伝えているか。理解と信頼が深まる順番になっているか |
| 5 | 相談 | 個別相談へ案内する流れがあるか |
| 6 | 契約 | 相談の場で、必要な人に商品を説明できているか |
この6つは、どれか一つが強ければいいというものではありません。商品が良くても、出会う場所がなければ誰にも届きません。出会えていても、登録の入口がなければ、読んだ人はそのまま帰っていきます。登録が多くても、教育がなければ相談には進みません。相談が来ても、契約の場で商品を説明できなければ、そこで止まります。
水道のホースで考えると分かりやすいと思います。蛇口をどれだけ開いても、ホースのどこか一か所が折れていれば、先から水は出ません。折れている場所を探さずに蛇口ばかりひねっても、水は出てこないのです。まず、自分の流れのどこが0になっているかを確かめてください。
そして、この6つのマスの下には、土台があります。コーチングを仕事にすると決める、マインドセットです。土台がぐらついていると、どのマスを直しても長続きしません。ここから先は、土台と6つのマスの順番に、読んでほしい記事を並べます。
土台:コーチングを仕事にすると決めるマインドセット
最初に整えるのは、やり方ではなく、決め方です。「行けるといいな」と思っているうちは、どれだけ正しい方法を知っても、途中で止まります。本業を続けながら進める人ほど、使える時間は限られています。だからこそ、どこへ行くのかを先に決め、決めたことを一週間の予定に落とし込むことが大事になります。ここで確認することは、「いつまでに、どうなる」と自分で決めているかどうかです。
- なぜ、真面目なコーチほど稼げないのか:学びを増やす方向にばかり努力を積むと、売る形とマインドが置き去りになります。
- なぜ、ゴールを決めた人から結果が出るのか——「行けるといいな」では行けない理由:逃げ道を残した時点で、行動は逃げ道のほうへ向かいます。
- なぜ、知っているのにできないのか——「知っている」と「できる」は全く違う:できるとは、結果が出るまで直し続けて、同じ結果をもう一度出せる状態のことです。
- なぜ、口だけの覚悟では稼げないのか——覚悟とは、お金を使う約束まで含めた「自分との約束」:覚悟の正体は、お金を使うことまで含めた、自分との約束です。
- なぜ、正しいことをやり続けているのにうまくいかないのか——ゴールは掛け算、一つでも0があれば0点になる:0は、自分が正しいと思っている場所に隠れています。
- 副業コーチが「学んでも行動できない」を変える、一週間の計画の立て方:学んだことを、本業の合間の一週間の予定に落とす方法です。
1 商品:誰に、どんな未来を、いくらで届けるのか
6つのマスの最初は、商品です。コーチングを本業にすると決めた人が最初にやるべきことは、集客の勉強でも、資格の追加でもありません。本命商品をひとつ決めることです。商品が決まっていないまま集客を始めるのは、行き先の決まっていないバスに、お客様を乗せようとするようなものです。ここで確認するのは、「誰に、どんな未来を、いくらで届けるのか」を一文で言えるかどうかです。
- コーチングを本業にする人が、最初にやるべきたったひとつのこと:本命商品が決まれば、ポジションも出会う相手も、商品から逆算して決まります。
- なぜ、スキルを増やしても稼げないのか——足りないのは能力ではなく「商品」です:スキルがお金に変わるのは、商品の形になり、必要な人に届いたときだけです。
- なぜ、好きなこと・できることでは稼げないのか——お客様がお金を払うのは「自分の理想の未来」だけ:お客様は、自分の理想の未来にしかお金を払いません。
- なぜ、コンセプトが大事なのか——コンセプトとは、お客様が手に入れる「理想の未来」のこと:「コーチングができます」は、できることの一覧であって、コンセプトではありません。
- コーチングの価格設定の考え方——なぜ、安い商品ほど売れないのか:価格は相場ではなく、提供する変化の大きさと、引き受ける責任の重さから決めます。
- 継続コーチングの期間と回数はどう決める?副業コーチの商品設計の考え方:三か月か半年か、月に何回かを、お客様の到達点から決める考え方です。
2 出会う場所:その人と、どこで出会うのか
商品が決まったら、その商品を必要とする人と出会う場所を作ります。発信、ブログ、紹介、ネット広告。手段はいろいろありますが、手段を選ぶ前に、「誰を、どんな未来に連れて行く専門家なのか」という旗を立てておくことが先です。旗がないまま発信しても、言葉が薄まって、誰にも届きません。そしてもう一つ、出会う場所は「どれだけ頑張ったか」ではなく、「毎月何人と出会えたか」という数で見ます。
- 集客を始める前に決めるべき「ポジション」——手段より先に、旗を立てる:ポジションは、本命商品をお客様に見つけてもらうための言葉です。
- なぜ、あなたの商品は選ばれないのか——ライバルと同じ商品なら、ライバルが選ばれる:あなたの商品でないといけない理由があれば、高くても選ばれます。
- コーチングのクライアント獲得——最初の1人は、どこから来るのか:最初の1人は、すでに接点のある人の中から現れることがほとんどです。
- なぜ、SNSを頑張っても毎月の利益は安定しないのか——ビジネスと「ビジネスごっこ」の違い:SNSは認知の入口で、フォロワーの数と見込み客の数は別のものです。
- なぜ、新規のお客様を獲得し続けられないのか——見込み客リストは、SNSではなくネット広告で集める:1件の契約に必要なリストの数を、毎月集め続けるための計算です。
3 登録:発信から、メールの登録へ
出会った人に、次へ進んでもらう入口が登録です。記事や投稿を読んでくれる人がいても、登録の入口がなければ、流れはそこで止まります。ただし、数だけを追うと失敗します。タダの特典を豪華にすれば登録は増えますが、集まるのは特典そのものが欲しい人です。ここで確認するのは、入口があるかどうかと、その入口に「あなたのお客様になる人」が入ってきているかどうかです。
- なぜ、同じメルマガ講座なのに成約率が10倍違うのか——見込み客の質は「どこから来たか」で決まる:同じ講座でも、どこから来た人かで、契約に至る割合が桁で変わります。
- なぜ、タダの特典で集めたリストに高額商品は売れないのか——お客様が欲しい「理想の未来」を、先に理解する:理想の未来を欲しがっていない冷たいリストは、いくら集めても売れません。
- なぜ、タダで手に入る情報に価値がないのか——河原の石ころは、1万円では売れない:お金を払ってでも欲しいのは、実践した人の経験と、正しい順番です。
- コーチのメルマガ登録特典は何を作る?使ってもらえるワークシートの設計方法:豪華さより、実際に使ってもらえる一枚を作る方法です。
- 副業コーチのブログは何を書く?メルマガにつながる記事のネタの選び方:更新を続けても登録につながらないときの、ネタの選び方です。
4 教育:登録のあとに、何を伝えるか
教育というと大げさに聞こえるかもしれませんが、登録してくれた人に、考え方を順番に伝えていくことです。メルマガは、情報を配るだけの場所ではありません。順番に届けて理解と信頼を積み上げ、課題や行動を通して、本気の人が残っていく篩(ふるい)です。ここで確認するのは、登録のあとに何を伝えているか、そして、それが相談へ進む順番になっているかどうかです。
- コーチにメルマガはまだ必要なのか——LINEやSNSの時代に、メールで「篩(ふるい)」をかける理由:メルマガの役割は、配信ではなく篩です。
- なぜ、メールコンサルでは答えを渡さないのか——よくある相談3つと、私の返し方:答えの代わりに問いを返す理由と、実際の返し方です。
- なぜ、1回は売れても2回目が売れないのか——一度刈り取ったリストに、同じオファーは通用しない:同じリストに同じ案内を繰り返しても、2回目は売れません。
- なぜ、メルマガは解除される方がいいのか——見込み客リストは、数より新鮮さで決まる:解除する人は、あなたのお客様ではありません。
- コーチングのミニセミナーはどう作る?本業と両立できるテーマと構成の決め方:本業の後でも準備できる、テーマと構成の絞り方です。
5 相談:個別相談へ、どう案内するか
教育の次は、相談です。メルマガが届いていても、相談の案内がなければ、読者は次に何をすればいいのか分かりません。そして、相談は売り込む場ではありません。あなたの本命商品が、目の前の相手に本当に必要かどうかを、一緒に確かめる場です。相談がうまくいくかどうかは、当日の話し方より、始まる前の準備で半分決まっています。ここで確認するのは、相談へ進む案内が、流れの中にきちんと置かれているかどうかです。
- 売り込まない体験セッションの組み立て方——契約は、始まる前に半分決まっている:誰が来るのか、何の入口なのか、来る前に何を知っているのかを整えます。
- コーチングの体験セッション案内文は何を書く?申込み前の疑問を減らす伝え方:申込みの前に相手が迷うところへ、先に答えておく書き方です。
- コーチングのモニター募集はいつまで?本業を続けながら通常募集へ進むための考え方:モニター価格から、通常の案内へ移る時期の決め方です。
6 契約:必要な人に、商品を説明する
最後のマスが、契約です。ここで大事なのは、上手なトークではありません。相手の理想の未来に責任を持つと決めて、必要な人に、必要な商品を、そのまま説明することです。高額商品が売れないとき、原因の多くは説明の仕方ではなく、自分の価格への自信のなさと、商品が約束する未来の小ささにあります。そして、本業を続けながら受けられる人数には限りがあります。受ける人数を先に決めておくことも、契約のマスの一部です。
- コーチングの高額商品が売れない本当の理由:原因の大半は、自分の価格への自信のなさと、余計なひと言です。
- なぜ、高額商品が売れないのか——お客様が手に入れる「理想の未来」が小さすぎるから:自分で解決できてしまう程度の未来では、高額では売れません。
- コーチングの体験セッションで断られたら?副業コーチが次の提案に生かす振り返り方:見送られた相談を、次の提案に生かす振り返り方です。
- コーチングの継続契約は何人まで受けられる?本業と両立できる募集人数の決め方:本業と両立できる人数を、募集の前に決めておく方法です。
6つのマスは、一度埋めたら終わりではありません。商品を見直せば、出会う場所の言葉が変わります。相談で聞いたお客様の言葉が、次の商品を磨きます。流れを一周させるたびに、少しずつ太くなっていくものだと考えてください。
以前の連載(2018年)について
このページには以前、2018年に書いた連載の目次を置いていました。お客様の理想の未来から考えるという芯は、当時から変わっていません。ただ、言葉や例は、今のブログの記事のほうが新しく、今の状況に合っています。当時の連載を読んでみたい方は、代表として2018年の連載(マインドセット編)をどうぞ。
このページの内容を、あなたのビジネスに当てはめて実践したい方へ。メールで課題を出し、私が直接添削する無料講座をやっています。読むだけの講座ではないので、本気の方だけどうぞ。
→ コーチングを本気で仕事にするメルマガ講座(各回メールコンサル付き)
講座の全体像は、講座のご案内にまとめています。
