コーチングの体験セッション案内文は何を書く?申込み前の疑問を減らす伝え方

コーチングの体験セッション案内文は何を書く?申込み前の疑問を減らす伝え方

メール講座では返信があるのに、体験セッションの案内を出すと反応が止まる。「もっと魅力的な言葉にしないと申し込んでもらえない」と、見出しばかり書き直していませんか。

案内文で先に確かめたいのは、読む人が参加を判断するための情報です。誰が何を相談でき、当日はどう進み、何が含まれ、いくらかかるのか。継続商品の説明があるなら、そのことも申込み前に伝えます。

大きな期待を作るだけでなく、当日を具体的に想像できるようにする。今回は、本業を続けながらコーチングを提供する方へ、体験セッションの案内文を整える方法をお伝えします。文章を直せば申込みが増えると保証する話ではありません。

目次

「体験できます」だけでは、何をするか分からない

体験で何をするかを一文で示す図

提供する側には、体験セッションという言葉で内容が通じるように感じられます。しかし初めて読む人には、講義なのか、悩みを聞いてもらう場なのか、商品の説明会なのか、区別できないことがあります。

同じ六十分でも、本人の状況を整理する時間なのか、コーチングの方法を紹介する時間なのかでは、参加する理由が違います。「まずは体験してみてください」だけでは、その違いを判断できません。

まず、自分が実際に提供する内容を一文にしてください。「今困っている場面を一つ取り上げ、状況と希望を整理し、次に確認することを一緒に考える時間です」という形です。

商品説明が中心なら、相談の場のように見せず、その目的を伝えます。逆に、具体的な相談を扱うなら、説明だけで終わるような案内にしないことです。呼び名よりも、実際の中身と説明が合っているかを見ます。

冒頭には、参加する理由と扱う範囲を書く

冒頭に参加する理由と扱う範囲を書く図

案内の冒頭で、コーチングの歴史や資格の説明を長く続ける必要はありません。読む人が最初に知りたいのは、自分が参加を考えてよい場なのかということです。

「人生を変えたい方へ」だけでは、扱う範囲が広くなります。例えば、「やりたい活動はあるけれど、仕事の後に何から始めるか決まらない方へ」とすると、相談する場面を想像できます。これは案内の作り方を示す例です。

続いて、当日に扱うことを書きます。優先順位を整理するのか、選択肢を比べるのか、これまで試したことを振り返るのか。複数あっても、何でも解決できるような並べ方にはしません。

相手が目指す未来と、一回のセッションで提供することも分けます。「副業を仕事として育てたい」という希望に対して、今回行うのは、現状を整理して次の行動候補を考えることかもしれません。

最終的な希望を、そのまま一回で得られる結果として書かないことです。大きな言葉で飾るより、今回の時間で何を一緒に扱うかを説明してください。

当日の流れは、読者が参加する姿を想像できる順番で

当日の流れを始まりから順に示す図

「丁寧に寄り添います」という姿勢は大切ですが、それだけでは当日の様子は分かりません。始まりから終わりまで、大きな流れを示します。

例えば、最初に今日扱いたいテーマを確認し、次に現在の状況と希望を聞き、その後で選択肢や次に確かめたいことを整理する。最後に、本人が持ち帰る内容を確認する、という流れが考えられます。

これは固定の台本ではありません。話す内容によって配分が変わることもあるため、すべての人に同じ結論が出るようには書かないでください。

また、相談する側に準備が必要なら、事前に分かるようにします。「今いちばん相談したいことを一つ考えておいてください」など、必要な範囲を伝えます。申込み後に初めて長い課題を求めると、想定した負担と違ってしまう場合があります。

うまく話せない人に向けては、まとまっていなくても一緒に整理する場なのか、事前にテーマを決める必要があるのかを説明します。実際の進め方に合う案内が、参加前の準備にもつながります。

料金・時間・方法は、一か所にまとめる

料金・時間・方法を一か所にまとめる図

相談内容に関心を持っても、条件が分からなければ申込みを決めにくくなります。実施方法、所要時間、料金、日程の決め方を探し回らなくてよい形にします。

オンラインなら使うサービスや参加に必要なもの、対面なら場所の決め方を伝えます。所要時間には相談だけでなく、説明や質問の時間が含まれるかも確認してください。

料金は、その体験セッションについて実際に支払う金額が分かるようにします。無料と案内するなら、何が無料で、別料金になるものがあるかを曖昧にしません。分割払いの月額と総額を混同させないことも大切です。

本業があるコーチは、対応できる曜日や時間帯も示します。「日程は自由に選べます」と書きながら、実際は土曜の夜だけでは期待がずれます。候補日を提示する方式なのか、希望を聞いて調整する方式なのかを伝えてください。

変更やキャンセルについても、申込みを決める前に確認できるようにします。細かな条件を本文にすべて詰め込まなくても、案内先を分かる位置に置き、後から初めて条件を追加しないことが重要です。

継続商品の説明があることを、隠さず伝える

継続商品の説明があることを先に伝える図

「売り込まれそうだから申込みにくいのでは」と考えると、継続商品の説明を案内文から消したくなるかもしれません。しかし、説明が予定されているなら、そのことを先に伝える方が、参加者は判断できます。

例えば、「相談の後に、継続支援の内容をご説明する時間があります。今回の参加に、継続契約は含まれていません」と書けます。希望者だけに説明する運用なら、そのように伝えます。

大切なのは、柔らかい表現にすることより、実際の運用との一致です。「説明は希望者のみ」と書いたなら、希望していない方に説明を続けないことです。

体験に参加したことと、継続契約を決めたことは別です。検討のための場なのか、契約前提の面談なのかを曖昧にせず、本人が選べる情報を示してください。

申込みの心理的な負担を減らすために、商談の存在を隠す必要はありません。どんな話をする場なのかを理解して来てもらうことを優先します。

仮の例:六十分の案内を、具体的な文章にする

六十分の案内を具体的な文章にする仮の例の図

ここからは、案内の組み立て方を示す仮の例です。私の実際の個別セッションの条件ではありません。時間、料金、方法は、それぞれの商品に合わせて決め直してください。

想定する商品は、本業のほかに始めたい活動がある人へ、取り組みの優先順位を整理する六十分のオンライン体験です。料金は仮に総額五千円とし、最後に継続支援の説明を含める設定にします。

案内の中心部分は、次のように書けます。

「始めたい活動はあるのに、平日の夜や休日に何をするか決まらない方へ。今考えている活動と、実際に使える時間を整理し、次に取り組む候補を一緒に考える六十分の体験セッションです。

当日は、扱いたいテーマを確認した後、現在の予定と困っている場面を伺います。そのうえで、取り組む候補と、決める前に確認したいことを整理します。最後に継続支援の内容をご説明し、ご質問を伺います。説明の時間も六十分に含みます。

オンラインのZoomで実施し、料金は総額五千円です。土曜午前の候補日から、申込み後に日程を相談します。事前に、始めたい活動と相談したいことを簡単にお送りいただきます。今回の参加だけで、継続契約が決まることはありません。」

この例でも、案内全体としては支払方法、申込み後の連絡、変更・キャンセル条件などを補う必要があります。例文だけをコピーして募集を始めず、自分が実際に提供できる条件で完成させます。

「人生が変わる六十分」と書くより、扱う内容と参加の条件が具体的になっています。ただし、これが必ず売れる文面という意味ではありません。読む人が利用を判断できる案内にするための例です。

申込みボタンの後も、迷わない説明にする

申込みボタンを押した後の手順を示す図

案内文が分かりやすくても、ボタンを押した後の手順が曖昧だと戸惑うことがあります。送信すると予約が確定するのか、日程調整の申請になるのかを揃えてください。

例えば、こちらから候補日を送って日程を決める方式なら、ボタンも「体験セッションの日程を相談する」と表現できます。申込みと同時に支払いが必要なら、その手順も先に示します。

送信後の画面やメールには、受付ができたことと、次に何が起きるかを伝えます。返信をいつ確認できるのか、連絡が見当たらない場合はどこへ問い合わせるのかも、実際の対応に合わせて案内します。

本業の勤務中に対応できないなら、その前提で返答の目安を決めます。即時対応に見せるより、守れる目安を伝えることです。自動の受付メールと、日程確定の連絡が別なら、その違いも説明します。

公開前には、スマートフォンでも文章と入力項目を確認します。テストする場合は、自分の管理下でテストと分かる情報を使い、実際の申込みと混ぜないようにします。集客の言葉だけでなく、申込みの手順まで一つの案内です。

メール講座から案内するなら、前の内容とつなぐ

メール講座の内容と体験の案内をつなぐ図

ブログ、メール講座、体験セッションという順番なら、途中で別の商品が突然出てきたように見えないことも大切です。これまで考えたテーマと、個別に話す意味をつなぎます。

例えば、メールで目指す状態と現状を整理してきたなら、「書いてみて、まだ整理しにくかった部分を個別に確認する時間」と説明できます。メールの内容を全部やり直すのか、その先を扱うのかも伝えてください。

一方で、体験へ来てもらうためにメールの答えを意図的に隠す必要はありません。メールで役立つことは伝えたうえで、個別の事情を扱いたい人へ次の機会を案内します。

参加条件として課題提出などがあるなら、どの段階で申込みできるかを明示します。条件を満たしていない人に何度も申込みを促すのではなく、今取り組めることを案内します。

この流れは、自分の講座の実際の進行に合わせます。他のコーチの案内をまねるために、現在の配信や対応の仕組みを一度に変える必要はありません。

書き直す場所は、実際に聞かれた質問から探す

実際に聞かれた質問から直す場所を探す図

案内を整えた後は、申込み件数だけでなく、申込み前後にどんな質問が来たかを見ます。「商品の説明はありますか」「料金は一回分ですか」と聞かれたなら、説明の不足を確かめる材料です。

同じ質問が続く場合は、情報が書かれていないのか、書いてあっても見つけにくいのかを確認します。注意書きを増やすだけでなく、見出しや配置を変える方法もあります。

案内を見てもらえていない場合には、文章だけを直しても判断材料は増えません。まだ読まれていないのか、読まれたうえで参加を見送られたのかを分けてください。

また、見送った人全員に理由を聞く必要はありません。回答を得られた範囲で整理し、少数の声をすべての人の理由と決めつけないことです。分からないところは、分からないまま残します。

まとめ:参加を判断できる情報を揃える

参加を判断できる情報を揃える図

体験セッションの案内文では、対象と相談内容、当日の流れ、料金・時間・方法、継続商品の説明の有無、申込み後の手順を揃えます。約束を大きくするより、実際に行うことを分かる形にしてください。

私は、必要な人が自分で参加を選べる説明も、支援の一部だと考えています。申し込ませる言葉だけを探すと、相手が何を分からずにいるかを見落とす場合があります。

今の案内を、初めて読む人のつもりで見直してみてください。「当日、何を話し、何を決める場なのか」が説明できるか。まずそこから整えていきましょう。

よくある質問

案内文は短い方が申し込まれやすいですか?

長さだけでは決まりません。必要な条件まで削ると判断しにくくなります。冒頭で目的と対象を伝え、実施条件はまとめ、詳しい説明は見出しで分けます。同じ主張の繰り返しを減らし、必要な情報を探しやすくしてください。

お客様の声がまだなくても募集できますか?

実在しない感想を作る必要はありません。提供内容、進め方、自分が支援できる範囲を具体的に伝えます。実際の感想を掲載する際は、本人に掲載内容や範囲を確認します。仮の説明例を実績として見せないことも大切です。

無料に変えれば申込みが増えますか?

価格が判断に関係する場合はありますが、無料にすれば必要な人が集まるとは限りません。内容や条件が分からないことが原因なら、その問題は残ります。価格を変える前に、案内が届き、何を受けられるか伝わっているかを確認してください。

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この記事を書いた人

株式会社マインドコーチ 代表取締役 安達慎一

本業を続けながらコーチングを仕事にしたい方に、商品づくりと販売の道筋を支援しています。個別相談800人超・セッション6,000時間超。

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