なぜ、口だけの覚悟では稼げないのか。答えを先に書きます。自分との約束を、簡単に破れるからです。「絶対稼ぎます」「最後までやり遂げます」と口で言うのは簡単です。しかし、「じゃあ、方法を教えるからお金を払って」と言われた瞬間に、「お金がないです」と止まる。ここで、覚悟の正体が分かります。覚悟とは、何があってもやり遂げると自分と交わした約束のことで、その約束の中には、お金を使うことも含まれています。ビジネスは、お金を使ってお金を増やすことです。だから種銭が要ります。この一点を分かっていない人が、9割以上の稼げない人です。この記事では、口だけの覚悟が見分けられる瞬間、ビジネスに種銭が要る理由、覚悟が足りない人の言い訳、私自身の「借金してでも」の話、そして本当の覚悟の確かめ方を、順番に書きます。
先日、私はXにこう書きました——口だけの覚悟では稼げないのは、自分との約束を簡単に破れるから

先日、私はXとThreadsにこう書きました。なぜ、口だけの覚悟では稼げないのか。理由は簡単で、簡単に自分との約束を破れるからです。口だけで「絶対稼ぎます。最後までやり遂げます」というのは簡単です。しかし、「じゃあ、方法を教えるからお金を払って」というと、「お金がないです」というわけです。覚悟というのは「何があってもやり遂げる約束」です。この約束の中にはお金を使うことも含まれます。多くの稼げない人たちは、ビジネスを甘くみているので、ビジネスをやったらお金が稼げると思っています。しかし、実際のビジネスは「お金を使ってお金を増やすこと」です。だから種銭と呼ばれるお金がある程度必要です。このどんなことをしてでも稼ぐと決めるかどうかが、稼げるようになる最後の分岐点です。口だけの覚悟は覚悟とは言いません。本当に身銭を切ってまで稼げるまでやりたいのか。これが本当の覚悟です。
短い投稿なので、言葉を定義しておきます。
覚悟とは、何があってもやり遂げると自分と交わした約束のことで、その「何があっても」の中に、お金を使うことも含まれているものです。
お金を使うことが含まれていない覚悟は、覚悟ではありません。気分です。気分は、お金を払う場面で消えます。私は個別相談800人超、セッション6,000時間超の記録を持っていますが、相談の場で「絶対やります」と言った人が、次の1歩でどうなるかを、この数だけ見てきました。次の1歩とは、お金を払うかどうかです。ここで止まる人と、進む人。その差は、能力でも、才能でも、環境でもありません。自分との約束に、お金を使うことが入っていたかどうか。それだけです。
口だけの覚悟が見分けられる瞬間——「方法を教えるからお金を払って」と言われたとき

覚悟が本物かどうかは、言葉では分かりません。言葉は誰でも言えるからです。分かる瞬間は、一つだけあります。お金を払う場面です。
口だけの覚悟と、本物の覚悟の違いを、表にしておきます。
| 場面 | 口だけの覚悟 | 本物の覚悟 |
|---|---|---|
| 「絶対稼ぎます」と言うとき | 言える | 言える |
| 「方法を教えるからお金を払って」と言われたとき | 「お金がないです」「稼いだら払います」 | 払う。無ければ作る |
| 払ったあと、うまくいかないとき | 「合わなかった」と次を探す | 詰まった場所を解いて続ける |
| お金が減っていくとき | 不安になって止まる | 減る前提で決めていたので止まらない |
| 結果が出る時期 | 永遠に来ない | いつかは分からないが、来る |
2行目が、分岐点です。「稼いだら払います」は、一番多い答えで、一番稼げない答えです。2年前になぜ、お金がない人が成功しないのかという記事で「稼げていない人の多くは『稼いだら投資する』とすぐにタラ・レバを言い出す」と書きましたが、今も同じです。稼いでから払う、は順番が逆です。払ってから稼ぐ、しかありません。
6年前にはお金は大事ですか?という記事で、「あなたがビジネスで稼ぎたいとしたら、商品に100万円を払うことができますか」と問いました。この問いに「できない」と答える人は、自分の商品に100万円を払うお客様も想像できません。払えない人が、払ってもらえる商品を作れるはずがないのです。覚悟の話は、精神論に見えて、実は商品の話でもあります。
ビジネスは「お金を使ってお金を増やすこと」——種銭が要る理由

多くの稼げない人は、ビジネスを甘く見ています。「ビジネスをやったらお金が稼げる」と思っている。しかし、実際のビジネスは、お金を使ってお金を増やすことです。お金を使わずに増やす方法は、ありません。飲食店を開くには店舗と設備が要ります。物販には仕入れが要ります。コーチ業も同じで、学ぶための投資、集客のための広告、道具、時間。全部お金です。
だから、種銭が要ります。種銭とは、増やすために最初に使うお金のことです。種を植えなければ、芽は出ません。硬貨を握りしめたまま土に植えない人の畑には、何も生えません。当たり前のことなのに、ビジネスになると「種を植えずに収穫したい」と考える人が9割です。
6年前になぜ、ビジネスが投資なのかという記事で、「お金がない人が稼げない理由は、自己投資しないからです。自己投資ができなければビジネスは始まりません」と書きました。これも変わっていません。そして、種銭を使わずに済ませようとする人が、まず向かう先が、タダの情報です。なぜ、タダで手に入る情報に価値がないのか(記事025)で書いたとおり、誰でも手に入るものには値段がつかず、それで商品は作れません。種銭を使わないことは、節約ではなく、ビジネスをしていないのと同じです。
覚悟が足りない人の言い訳——「情報にお金がかかるのか」「100万円払っても稼げなかった」

覚悟が足りない人には、決まった言い訳があります。二つ挙げます。
一つ目は、「情報にお金がかかるのか」です。この言葉が出る時点で、ビジネスを甘く見ています。情報は、その人が失敗と時間を払って手に入れたものです。それをお金で買えるのは、むしろ安い。自分で失敗して同じところにたどり着くには、何年もかかります。この言い訳をする人は、お金の代わりに時間を払っていることに気づいていません。時間の方が、はるかに高い仕入れ値です。
二つ目は、「100万円払っても稼げなかった」です。これは、一見、覚悟があった人の言葉に聞こえます。100万円払ったのだから。しかし、覚悟とは「何があってもやり遂げる約束」です。100万円払って稼げなかった、で止まっている時点で、やり遂げていません。払ったところで約束が終わっている。つまり、その100万円は、覚悟ではなく、「払えば稼げるはず」という期待でした。期待は、外れると止まります。覚悟は、外れても止まりません。
この二つ目には、別の面もあります。前回の記事なぜ、稼げるスキルを学んでもうまくいかないのか(記事027)で書いた「受け取る器」です。100万円払っても、器が小さければ受け取れません。そしてなぜ、ノウハウコレクターになってしまうのか(記事026)で書いたとおり、払う先を自分の見立てで決めると外れます。払って稼げなかった人の多くは、覚悟の問題と、器の問題と、見立ての問題を、同時に抱えています。しかし、そのどれも、「それでもやり遂げる」と決めていれば、直せます。決めていないから、「稼げなかった」で終わるのです。
「借金してでも」の本当の意味——私自身の話

投稿に「私のように借金してでも稼ぐまでやると決めなければなりません」と書きました。ここは、私自身の話です。私は、借金3,000万円を抱えたところから、今の週休5日、年商3,000万円まで来ました。借金を勧めているのではありません。借金を勧める人は、信用しないでください。私が言いたいのは、「どんなことをしてでも」の中身の話です。
「借金してでも」というのは、退路を断つ、ということです。谷の手前で「橋がないから渡れない」と言うのではなく、自分で板を1枚ずつ渡して橋を作りながら進む。後ろには戻る道がない。この状態で初めて、人は本気で前に進みます。逆に、戻る道が残っていると、少しうまくいかないだけで戻ります。「合わなかった」「今じゃなかった」と言って。戻る道がある人の覚悟は、戻る道の分だけ、軽いのです。
私がここで書いておきたいのは、次のことです。覚悟が決まった人には、期間内に受け取れる量は人それぞれですが、いつか必ず、稼げる線を超える日が来ます。半年か、1年か、2年か、それは分かりません。しかし、退路を断って進んだ人が、途中で消えることは、私の記録の中ではほとんどありません。消えるのは、戻る道を残していた人です。「どんなことをしてでも稼ぐ」と決めるかどうか。これが、稼げるようになる最後の分岐点です。スキルでも、集客の方法でもなく、ここです。
本当の覚悟の確かめ方——お金がなくなって困るなら、やめる

投稿の最後に「もし、お金がなくなって困るなら、ビジネスはやめてください。必ず後悔するので」と書きました。冷たく聞こえたかもしれませんが、これは本気の親切です。覚悟がないまま始めると、お金だけが減り、結果は出ず、最後に「やらなければよかった」と後悔します。それなら、始める前に、覚悟があるかどうかを確かめた方がいい。確かめ方を手順にします。
- いくらまで使うと決める。「稼げるまで」ではなく、具体的な金額。今ある種銭と、無ければどう作るか(貯める、削る、借りる、のどれか)まで含めて。
- いつまでにと決める。期限のない覚悟は、覚悟ではありません。決め方はなぜ、プロのコーチであるべきなのか(記事021)に書きました。
- 「お金がなくなって困るか」を正直に答える。困るなら、今は始めない。それは覚悟がないのではなく、時期が違うだけです。種銭を作ってから戻ってきてください。
- 困らないなら、上の1と2を紙に書いて、自分と契約する。これが「自分との約束」を形にする、ということです。口だけの覚悟は、紙に書けません。書けるものだけが、覚悟です。
- 払う場面が来たら、迷わず払う。迷った時点で、1で決めた金額の中なら、それは約束を破っています。
- うまくいかない期間が来ても、やめない。詰まった場所を解いて続ける。期限が来て結果が出ていなければ、そのとき初めて、続けるかやめるかを決め直す。途中では決めない。
手順3で「今は始めない」と決めることは、負けではありません。なぜ、ゴールを決めた人から結果が出るのか(記事015)で書いた「行けるといいな」の状態で始めるより、種銭を作って「行く」と決めてから始める方が、はるかに早く着きます。始めてから覚悟を探す人は、9割の側に入ります。覚悟を決めてから始める人が、1割の側です。
覚悟とは、何があってもやり遂げると自分と交わした約束のことです。その約束には、お金を使うことも含まれます。口で言うのは簡単ですが、お金を払う場面で本物かどうかが分かります。本当に身銭を切ってまで、稼げるまでやりたいのか。この問いに、紙に書ける形で答えられる人だけが、最後まで行きます。そこを分かったうえで、自己投資をしてください。
よくある質問
種銭がありません。それでも始める方法はありますか。
あります。種銭を作ることから始めてください。それも、ビジネスの一部です。貯める、支出を削る、本業の収入を上げる。どれも、覚悟があればできることです。逆に、種銭を作ることすらできない人は、ビジネスでお金を増やすこともできません。2年前の記事で「毎月1万円貯めると決めたことすらできないなら、ビジネスで稼ぐことはできない」と書いたとおりです。
借金をしてでもやるべき、ということですか。
違います。借金を勧めてはいません。私の場合は借金がありましたが、それは退路を断つという意味で書いています。大事なのは、戻る道を残さない決め方をすることで、借金はその一つの形にすぎません。お金がなくなって困るなら、始めない。それも覚悟の一つの形です。
「100万円払っても稼げなかった」人は、覚悟がなかったのですか。
払ったところで約束が終わっていたなら、それは覚悟ではなく「払えば稼げるはず」という期待でした。ただし、覚悟だけの問題ではないことも多いです。受け取る器が小さかったか、払う先を自分の見立てで決めて外したか。どちらも、「それでもやり遂げる」と決めていれば直せます。決めていないから、「稼げなかった」で止まるのです。
覚悟があるかどうか、自分で分かりますか。
分かります。いくらまで使うか、いつまでに、を紙に書いてみてください。書けない人は、まだ覚悟がありません。書けた人は、次にお金を払う場面で、迷わず払えるかを見てください。迷ったら、まだ口だけです。覚悟は、言葉ではなく、お金を払う場面の行動で分かります。
お金を使えば、必ず稼げるようになりますか。
必ず、とは言いません。お金を使うことは、覚悟の一部であって、全部ではありません。使ったあとに、詰まった場所を解いて続けることまで含めて、覚悟です。それでも、使わない人が稼げるようになることは、ありません。お金を使うのは、稼げるための十分条件ではなく、必要条件です。
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