なぜ、稼げるスキルを学んでもうまくいかないのか——「受け取る器」の大きさが、最後まで行けるかを決める

なぜ、稼げるスキルを学んでもうまくいかないのか——「受け取る器」の大きさが、最後まで行けるかを決める

なぜ、稼げるスキルを学んでもうまくいかないのか。答えを先に書きます。受け取る器の大きさが、決まっているからです。高額塾に行けば、稼ぐためのスキルは全部学べます。それでも9割の人は稼げません。教わる内容が悪いのではなく、教わったことを自分の手で最後まで実行できる範囲、つまり「受け取る器」が小さいと、途中で止まってしまうからです。器が小さい人に、どれだけ立派なやり方を注いでも、器の分しか受け取れません。この記事では、受け取る器とは何か、なぜ高額塾では9割が最後まで行けないのか、器の大きさは何で決まるのか、なぜマンツーマンだと器が大きくなるのか、そして自己投資が割高になる線はどこか、を順番に書きます。

目次

先日、私はXにこう書きました——うまくいかないのは、受け取る器の大きさが決まっているから

注がれる水を小さなコップで受けてあふれさせている人の図

先日、私はXとThreadsにこう書きました。なぜ、稼げるスキルを学んでもうまくいかないのか。理由は簡単で、受け取る器の大きさが決まっているからです。高額塾では稼げる全てのスキルが学べます。身につければ稼げるようになるはずですが、9割の人は稼げません。例えば、インスタ集客を習いにいって、画像の投稿の仕方や文章の書き方を教えてもらう。しかし、画像の編集ができないとか難しければ、その先に進めなくなります。文章の書き方を習っても、書く内容がなかったり、書くことが難しければできません。つまり、やり方を教えてもらっても、器が小さければ最後までできない。これが9割の人が最後まで行けない理由です。一方、コーチ、コンサル、メンターのようにマンツーマンで教えてもらえると、できないところをできるようにしてもらえるので、徐々に受け取る器は大きくなっていきます。

短い投稿なので、言葉を定義しておきます。

受け取る器とは、教わったやり方を、自分の手で、最後まで実行できる範囲の大きさのことです。

知識の量ではありません。理解力でもありません。「教わった通りに、自分で、最後までやり切れるか」の範囲です。私は個別相談800人超、セッション6,000時間超の記録を持っていますが、高額塾を出て相談に来る人のほとんどが、内容は全部知っています。ノートもきれいです。それでも稼げていない。聞いていくと、必ずどこかで「ここができなくて止まった」という場所があります。その止まった場所が、その人の器の縁です。

高額塾で9割が稼げない理由——スキルは全部学べるのに、最後まで行けない

五つの関門を進むほど人が減り、最後の門を通るのは一人だけの図

高額塾の内容が悪い、という話ではありません。むしろ逆で、高額塾には稼ぐためのスキルが全部そろっています。集客も、商品作りも、セールスも、全部教えてもらえます。それなのに9割が稼げないのは、教わったやり方の途中に、必ず「自分の手でやらないといけない小さな関門」があるからです。

教わることと、止まる場所を、表にしておきます。

教わること 器が小さいと止まる場所
インスタ集客のやり方 画像の編集ができない。アプリの操作で詰まる
文章(ライティング)の型 型は分かったが、書く内容が自分の中にない
広告の出し方 設定画面の項目が分からず、最初の1本が出せない
体験セッションの流れ 流れは覚えたが、提案の言葉が口から出ない
商品の作り方 枠は埋めたが、自分の商品に落とすと手が止まる

右の列を見てください。どれも、塾の教科書には書いていない「小さなこと」です。しかし、ここで止まると、その先の全部が止まります。画像の編集で止まれば、集客の型を100個知っていても、投稿は1本も出ません。塾は、この右の列を一人ひとり解いてくれる場所ではありません。何十人に一斉に教える場所です。だから、右の列で止まった人は、そのまま止まります。それが9割です。

一つ、区別しておきます。なぜ、高額塾に入っても稼げるようにならないのか(記事019)で書いた「10個の器」は、ビジネスに必要な要素の話でした。今回の「受け取る器」は、その要素を実行する本人の容量の話です。019は「何が欠けているか」、今回は「欠けていると分かっても、自分の手で埋められるか」です。なぜ、知っているのにできないのか(記事018)で書いた「知っている」と「できる」の差が、そのまま器の話になります。

受け取る器の大きさは、何で決まるのか——「できない」を「できる」に変えた回数

解いた回数(チェック)が増えるほどコップが大きくなる三人の図

では、器の大きさは何で決まるのか。生まれつきでも、才能でもありません。「できないことを、できるに変えた回数」で決まります。

画像の編集ができない人が、一度、誰かに横で教えてもらって、自分の手で1枚作れた。次からは、その人にとって画像の編集は「できること」になります。器が、その分だけ広がったのです。文章が書けない人が、一度、書く内容を一緒に掘り出してもらって、1本書けた。次からは、書く内容の見つけ方が「できること」になります。器は、こうやって一つずつ広がります。

逆に言えば、最初は誰でも器が小さいのです。私も小さかった。起業したての頃は、たいていのことが「できないこと」です。だから、最初から大量のやり方を注がれても、器からあふれるだけです。高額塾の教科書は、器が大きい人が書いています。だから、器が大きい人には最短ルートに見えるものが、器が小さい人には関門だらけの道に見えます。同じ道なのに、です。

ここで大事なのは、器は「できるまでやった回数」でしか広がらない、ということです。読んだ回数でも、聞いた回数でもありません。できないことを、誰かの助けを借りてでも、一度「できた」に変える。この回数が器です。だから、詰まったところを放置して次の教材に行く人は、器が一つも広がりません。前回の記事で書いたノウハウコレクターが、何年やっても同じ場所にいるのは、このためです。

なぜ、マンツーマンだと器が大きくなるのか——詰まったところを、その場で「できる」にしてもらえる

大勢の教室で手を挙げても気づかれない左と、机をはさんで詰まった箇所を一緒に解く右の対比図

投稿に「コーチ、コンサル、メンターのようにマンツーマンで教えてもらえると、できないところをできるようにしてもらえるので、徐々に受け取る器は大きくなっていく」と書きました。理由は、前の章のとおりです。器は「できないをできるに変えた回数」で広がり、マンツーマンは、その回数を作る場所だからです。

塾とマンツーマンの違いは、教える内容ではありません。同じことを教えていても、詰まったところをどう扱うかが違います。塾では、詰まった人は自分で何とかするしかありません。「分からないところは質問してください」と言われても、何が分からないかが分からない状態では、質問すらできません。マンツーマンでは、相手があなたの手元を見ています。「今、ここで止まっていますね」と、詰まった場所を相手が見つけて、その場で「できる」に変えてくれます。この1回で、器が1つ広がります。

私がメール講座で、答えを渡さずに課題を出して添削しているのも、同じ理由です。なぜ、メールコンサルでは答えを渡さないのか(記事017)に書きましたが、書いてもらって初めて、その人がどこで詰まるかが分かります。詰まった場所を見つけて、そこを一緒に解く。それを繰り返すと、器が広がっていきます。答えを渡すだけでは、器は広がりません。

ただし、マンツーマンなら誰でもいい、ではありません。あなたの詰まった場所を見つけられる人、つまり、自分がその道を通って、詰まる場所を知っている人でないと、器を広げることはできません。選び方はなぜ、何を学ぶかより「誰から学ぶか」なのか(記事014)に書いたとおりです。

期間内に受け取れる量は、人それぞれ決まっている——だからこそ、器を最大にする

同じ砂時計の砂が、大きなコップには多く、小さなコップには少ししか溜まらない図

ここは、正直に書いておきます。投稿にも書いたとおり、期間内に受け取れる量は、人それぞれ決まっています。半年、1年で結果が出るかどうかは、分かりません。器が最初から大きい人は早く、小さい人は時間がかかります。マンツーマンで教われば必ず半年で稼げる、というものではありません。

では、何が確かなのか。少なくとも、受け取る器を最大限にすることはできる、ということです。同じ1年でも、器を広げ続けた人と、詰まったまま次の教材に行った人では、1年後に受け取れている量がまったく違います。砂時計の砂は同じだけ落ちますが、下のコップが大きければたくさん溜まり、小さければこぼれます。時間は変えられません。変えられるのは、器の方です。

そして、器を最大にした人は、いつか必ず、受け取れる量が「稼げる線」を超えます。それが半年後か、1年後か、2年後かは人によります。しかし、器を広げていない人は、いつまで経っても超えません。結果が出る時期は約束できませんが、結果が出る方向に進んでいるかどうかは、器を見れば分かります。「いつまでに」を決める話は、なぜ、プロのコーチであるべきなのか(記事021)に書きました。期限を決めるのは大事ですが、期限だけ決めて器を広げないと、期限が来ても何も変わりません。

高額塾が割高になる線——自己投資を選ぶ手順

自分のコップの大きさを定規で測ってから、塾と個別を天秤にかける図

投稿の最後に「高額塾は一見お得なように見えますが、結果が出なければ割高になります」と書きました。塾は、教わる量に対して安く見えます。100のスキルが学べて数十万円なら、1つあたりは安い。しかし、器が小さくて10しか受け取れなければ、10に対して数十万円です。マンツーマンは、教わる量に対しては高く見えますが、受け取れる量が器の分だけ増えていくので、1つあたりは安くなっていきます。払った額ではなく、受け取れた量で割ってください。それが本当の値段です。

自己投資を選ぶ手順にします。

  1. 自分の器の現在地を測る。今までに学んだやり方で、「どこで止まったか」を書き出します。画像の編集か、書く内容か、提案の言葉か。止まった場所の一覧が、今の器の縁です。
  2. 止まった場所が多いなら、一斉に教わる形は後回しにする。器が小さいうちに大量に注いでも、あふれます。
  3. 詰まった場所を、その場で「できる」に変えてくれる形を選ぶ。マンツーマンか、添削か。相手は、その道を通って詰まる場所を知っている人。
  4. 期間内に受け取れる量が人それぞれであることを、先に受け入れる。半年で出なくても、器が広がっているなら続ける。器が広がっていないなら、相手を変える。
  5. 器がある程度広がってから、一斉型で量を注ぐ。この順番なら、塾の100のスキルを、100受け取れます。塾が割高になるのは、内容のせいではなく、順番のせいです。

前回の記事なぜ、ノウハウコレクターになってしまうのか(記事026)で、「買うものを自分の見立てで決めるから外れる」と書きました。今回は、その一歩先です。買うものが正しくても、受け取る器が小さければ、受け取れません。なぜ、タダで手に入る情報に価値がないのか(記事025)から3回続けて、自己投資の話を書いてきました。払う先を決める、見立てを疑う、そして器を広げる。この3つがそろって、初めて自己投資が回収に変わります。

稼げるスキルは、学べます。誰でも学べます。学んでも稼げないのは、スキルの問題ではなく、受け取る器の問題です。器は、できないことをできるに変えた回数でしか広がりません。詰まったところを放置して次に行くのをやめて、一つずつ「できた」に変えてください。そこを分かったうえで、自己投資をしてください。

よくある質問

受け取る器が小さいかどうか、自分で分かりますか。

分かります。今までに教わったやり方で、「どこで止まったか」を書き出してください。止まった場所が3つ以上あって、しかもどれも解決していないなら、器はまだ小さい状態です。逆に、止まった場所を誰かの助けで「できた」に変えた経験があるなら、その分は広がっています。器の大きさは、止まった数ではなく、止まった場所を解いた数で測ってください。

高額塾に入るのは、やめた方がいいのですか。

順番の問題です。器が小さいうちに入ると、大量のスキルがあふれて、割高になります。詰まった場所をその場で解いてくれる形で器を広げてから入れば、同じ塾で100受け取れます。塾が悪いのではなく、器が小さいうちに入るのが損なのです。

マンツーマンは高いので、独学で器を広げることはできませんか。

できますが、時間がかかります。器は「できないをできるに変えた回数」で広がるので、独学でも一つずつ解けば広がります。ただし、何が分からないかが分からない状態では、自分では解けません。そこで止まっている時間の方が、マンツーマンの費用より高くつくことがほとんどです。時間を払うか、お金を払うか、の選択です。

器が広がれば、必ず稼げるようになりますか。

必ず、とは言いません。期間内に受け取れる量は人それぞれで、半年で結果が出るか、1年かかるかは分かりません。確かなのは、器を広げている人は、いつか受け取れる量が稼げる線を超える、ということです。器を広げていない人は、いつまでも超えません。結果の時期は約束できませんが、方向は器で決まります。

記事019の「10個の器」と、今回の「受け取る器」は同じものですか。

違います。019の「10個の器」は、ビジネスに必要な要素(商品・到達点・客層など)で、どれか1つがゼロなら全体がゼロになる、という話です。今回の「受け取る器」は、その要素を自分の手で実行できる、本人の容量です。019は「何が欠けているか」、今回は「欠けていると分かっても、自分で埋められるか」。両方そろって、初めて稼げる形になります。

この記事の内容を、あなたのビジネスに当てはめて実践したい方へ。メールで課題を出し、私が直接添削する無料講座をやっています。読むだけの講座ではないので、本気の方だけどうぞ。
コーチングを本気で仕事にするメルマガ講座(各回メールコンサル付き)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社マインドコーチ 代表取締役 安達慎一

本業を続けながらコーチングを仕事にしたい方に、商品づくりと販売の道筋を支援しています。個別相談800人超・セッション6,000時間超。

目次