コーチのブログはどう書き出す?読者の問いと答えが伝わる導入文の作り方

コーチのブログはどう書き出す?読者の問いと答えが伝わる導入文の作り方

ブログのテーマは決まっているのに、最初の数行が書けない。挨拶や近況を書いてから本題へ入ると、前置きばかり長くなる。そんなことはないでしょうか。

書き出しに迷ったら、読者が困っている一つの場面、その問いへの短い答え、この記事で扱う範囲を先に置いてみてください。必ずこの順番でなければならないわけではありませんが、何のために読む記事かを確認しながら書く方法になります。

大切なのは、強い言葉で続きを読ませることより、タイトルで約束した話を本文で始めることです。読者の悩みを決めつけたり、答えを隠したりしなくても、必要な説明へつなげられます。

今回は、本業を続けながらコーチングのブログを書く方へ、導入文を組み立て、見直す方法をお伝えします。検索順位や登録数の向上を保証する型ではなく、記事の入口と中身を揃えるための提案です。

目次

導入文は、記事を選ぶための案内にする

導入文を記事を選ぶための案内として置く図

記事にたどり着いた人が、あなたの過去記事やプロフィールを読んでいるとは限りません。書き手としては前回の続きでも、その人にとっては初めて読む文章かもしれません。

そこで冒頭には、誰がどんな場面で読む記事かを示します。ただし、「すべてのコーチへ」「人生を変えたいあなたへ」と広げすぎると、今回の話の違いが分かりにくくなります。

たとえば、申込み後の連絡について書くなら、「初めての申込みが届いたが、初回までに何を送ればよいか迷っている」という場面を置けます。記事の対象が、集客前の人ではなく、申込みを受けた後の人だと分かります。

この記事が今の自分に必要かを、読者が判断できることにも意味があります。対象が違う人まで不安にして、最後まで読ませる必要はありません。

毎回、肩書や資格の説明から始めなければならないわけでもありません。著者情報を別に確認できるようにしつつ、本文の最初は今回の問いから始める構成も選べます。

最初に、読者が止まっている場面を一つ選ぶ

多くの悩みの中から読者が止まっている場面を一つ選ぶ図

導入文を書こうとして、多くの悩みを一度に並べたくなることがあります。集客できない、自信がない、商品が作れない、時間もない。関係する悩みではあっても、すべてを今回の記事で扱うとは限りません。

まず、記事を読み終えた人に何を整理してほしいかを一つ決めます。その一つに関係する場面を、書き出しへ置きます。

「コーチングを仕事にするのは難しいですよね」だけでは、どこで困っている人の話かがまだ曖昧です。「体験セッションの案内を書いたが、対象と内容の説明が混ざり、何を受けられるかが伝わらない」なら、扱う作業が具体的になります。

ここで、実際にお客様から聞いた話のように見せる必要はありません。一般的な問いとして書くか、説明用の仮の場面と分かる形にします。私的なメールの細部を、本人の同意なく導入文へ持ち込まないことです。

場面を選んだ後は、本文の見出しを確認します。その場面の答えが本文にないなら、冒頭だけでなく記事のテーマも調整する必要があります。

次に、その問いへの短い答えを置く

問いのすぐ後に短い答えを置く図

困っている場面を示したら、この記事の答えを短く書きます。すべての手順を冒頭に詰める必要はありません。まず何を確認し、どのように考えるかという方向を示します。

たとえば、初回までの案内なら、「日時と参加方法だけでなく、当日扱う内容と事前準備を分けて伝えます」と書けます。その後の本文で、各項目を説明すればよいわけです。

「大切なことがあります」「実は意外な理由があります」とだけ書くと、読者にはまだ答えが見えません。続きを読む動機を作りたいとしても、タイトルで約束した問いを、何度も先送りしないようにします。

答えが一つに決まらない話では、判断の観点を示します。「必ず断るべきです」と無理に断定するより、「今の支援範囲で扱えるかを確認してから返答します」のように書けます。

短い答えは、記事の中で説明できるものに限ります。本文で条件を付けているのに、冒頭だけを「誰でもできる」「必ず変わる」と強くしてはいけません。

扱う範囲を書くと、話を広げすぎずに済む

記事で扱う範囲を決めて話を広げすぎない図

場面と答えに続けて、この記事がどこまで説明するかを示します。「今回は初回までの連絡を扱います。サービス全体の設計を決める話ではありません」といった分け方です。

ただし、範囲の説明は長い免責文にするためのものではありません。読者が期待する内容と、記事で提供する内容を揃えるために書きます。

たとえば、面談の日程案内の記事なのに、途中から集客、価格、継続契約のすべてを説明し始めると、最初の問いへの答えが見つけにくくなります。別の記事で扱う論点は、無理に今回へ詰め込まなくてよいでしょう。

何を書かないかを決めると、本業の合間に執筆する際にも、必要な資料や例を選べます。調べたことを全部載せるより、今回の問いに答えるために必要かを確かめます。

導入文は、読者向けの案内であると同時に、書き手が本文の方向を確かめる場所にもなります。

仮の例:長い前置きを、今回の問いへ組み直す

長い前置きを今回の問いへ組み直す仮の例の図

ここからは説明のための仮の文章例です。公開記事の引用や、修正後に登録が増えたという実績ではありません。テーマは「初回セッションまでの案内」とします。

修正前の例は、次のような文章です。「こんにちは。最近、本業が忙しくなってきました。コーチングを仕事にするには、信頼関係が大切です。お客様に安心していただくためにも、しっかりコミュニケーションを取りましょう。今回は連絡についてお話しします」。

この文章が常に悪いわけではありません。近況や考え方を読むことを楽しみにしている読者もいるでしょう。ただ、今回の問いの答えを探す人には、何の連絡を、いつ行う話かがまだ見えていません。

組み直すなら、「初めてコーチングの申込みが届いた。お礼は送ったけれど、初回までに何を案内すればよいか迷っていませんか。まず、日時と参加方法、当日扱う内容、事前に準備することを分けて伝えます。今回は、申込みから初回までの案内を整理します」とできます。

変えたのは、立派な言葉を足すことではありません。漠然とした連絡の話を、初回前の案内へ絞り、答えの方向を置いています。

この例では近況を外していますが、著者らしさをすべて消す必要はありません。今回の話と関係する経験や考えがあるなら、その関係が分かる位置に残せます。ただし、説明を具体化するために、経験を作り足してはいけません。

共感を書くときは、原因まで決めつけない

共感しても原因まで決めつけない図

読者の悩みに触れるとき、「頑張っているのに進まない」といった表現を使うことがあります。その場面を示すことと、なぜ進まないかを決めることは別です。

「あなたに覚悟がないから」「自分に価値がないと思っているから」と、冒頭で原因を断定すると、その人の状況を確認する前に結論を置くことになります。

たとえば、「書く時間を取ったのに、最初の数行で止まることはありませんか」と書けば、観察できる場面を示せます。その後、問いが広すぎる、答えが定まっていない、前提説明を入れすぎているなど、確認する観点を本文で説明できます。

読者の心の中を、本人より分かっているように書く必要はありません。こういう事情も考えられる、と分けて示す方が、読者自身の状況と照らせます。

共感の直後に危機感を大きくするのではなく、何から確認できるかを渡すことを意識してください。問題を深刻に見せなくても、具体的な答えには役割があります。

本文を書いた後、導入文へ戻って照合する

本文を書いた後に導入文へ戻って照合する図

導入文から順番に完成させなければならないわけではありません。最初は仮置きにし、本文を書いた後で整える方法もあります。

本文ができたら、冒頭の答えと、各見出しで説明した内容を比べます。途中でテーマが変わったなら、最初の文章だけをそのまま残さないようにします。

また、冒頭で「具体例を紹介します」と書いたのに、一般論しかない場合は、例を追加するか約束の方を直します。「手順を説明します」と書くなら、読者が順番を追える内容になっているかを確かめます。

タイトル、導入文、本文の見出しを続けて読んでみると、話のずれを確認しやすくなります。導入文では料金の伝え方を扱うのに、本文では料金の決め方ばかり書いていないでしょうか。

最後に文章の調子を整えます。毎回同じ問いかけで始めるより、今回の内容に合う言葉を選びます。型は確認の助けとして使い、同じ文章を埋めるだけの作業にはしないことです。

冒頭だけで読まれ方の原因を決めない

冒頭だけで原因を決めず複数の点を確かめる図

書き出しを直したからといって、記事が最後まで読まれるとも、メール登録が増えるとも限りません。記事を見た人が誰か、タイトルと内容が合っているか、本文が問いに答えているかなど、別の確認もあります。

反応が少ないときに、すぐ「導入文が悪い」と決めつけないようにします。どの記事を、いつ、どこを変えたかを残し、確認できる情報と推測を分けます。

本業がある方なら、すべての記事の書き出しを一度に直す必要はありません。今の商品と関係があり、冒頭と本文のずれが見つかった記事を一つ選ぶところから始められます。

逆に、読者の状況も答えも伝わっている文章を、流行の表現へ変えるだけでは、目的が曖昧になります。何を分かりやすくしたいのかを決めてから修正してください。

表現を磨くことと、事業の課題をすべて文章で解決することは違います。商品と読者の希望が合っているかも、別の論点として残します。

まとめ:読む前に知りたいことを、入口へ置く

読む前に知りたいことを入口へ置く図

コーチのブログの導入文は、読者が困っている場面、問いへの短い答え、扱う範囲を手がかりに組み立てられます。強い言葉で不安を広げたり、答えを隠したりすることだけが書き方ではありません。

私は、何を書けるかを見せる前に、今回の文章で何に答えるかを明確にすることが大切だと考えます。書き手の考えを伝えることと、読者が必要な説明を見つけられることは、両立を目指せます。

今ある原稿を一つ開き、タイトル、最初の数段落、見出しを続けて読んでみてください。同じ問いに向かっているかを確認し、ずれている箇所から整えてみましょう。

よくある質問

挨拶や近況は、すべて削った方がよいですか?

必ず削る必要はありません。今回の問いと関係があるか、本文へ入る前の説明が長くなっていないかを確認します。継続読者に向けた近況と、初めて読む人向けの課題解決記事では、文章の役割も違います。

導入文は何文字にすればよいですか?

この記事では一律の文字数を決めません。場面、答え、範囲が伝わり、本文と同じ説明を繰り返していないかを見ます。文字数を満たすために共感の言葉や問題の列挙を増やす必要はありません。

最初に答えを書くと、続きを読まれなくなりませんか?

短い答えで分かる人もいれば、自分への当てはめ方や具体例を確かめたい人もいます。読了を保証するものではありませんが、本文では答えの理由、進め方、条件や限界を説明できます。答えを隠す以外にも、続けて読む意味を作れます。

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この記事を書いた人

株式会社マインドコーチ 代表取締役 安達慎一

本業を続けながらコーチングを仕事にしたい方に、商品づくりと販売の道筋を支援しています。個別相談800人超・セッション6,000時間超。

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