本業の繁忙期、コーチングの新規募集はどうする?止め方と再開の条件を考える

本業の繁忙期、コーチングの新規募集はどうする?止め方と再開の条件を考える

本業の仕事が増える時期に、コーチングの募集も続けるべきか。せっかく問い合わせが来るようになったのに、受付を止めるのはもったいない。そんな迷いはないでしょうか。

繁忙期の募集は、続けるか止めるかを気合いで決めず、すでに約束した対応と、新しく引き受ける対応を分けて考えます。そのうえで、実際に提供できる日程と準備時間を確認し、通常受付、開始時期の調整、新規受付の一時停止から選びます。

大切なのは、募集を続けているように見せることではありません。案内した内容を、引き受けた後も提供できるかです。この記事では、会社員など別の本業を持つ方へ、新規募集を調整するときの確認と伝え方を提案します。

目次

新規募集を休むことと、既存のお客様への対応は分ける

新規受付と既存の対応を分けて考える図

「今月はコーチングを休もう」と考えたとき、何を休むのかを先に分けてください。新しい申込みの受付、発信、体験セッション、すでに契約している方の継続支援は、同じ仕事ではありません。

新規受付を一時停止することと、既存のお客様への約束を変更することは別です。募集を止めたからといって、予定済みのセッションや返信まで自動的に止められるわけではありません。

まず、現在のお客様に何を、いつまでに提供すると案内しているかを確認します。面談だけでなく、事前に読む課題、面談後の連絡、日程調整も含めて見ます。細かな作業が抜けると、予定表の空きと実際の余裕がずれることがあります。

もし既存の対応にも影響が出そうなら、新しい募集を考える前に、その対応を確認する必要があります。変更が必要な場合は相手に相談します。この記事は受付の運用を考えるもので、契約条件の変更方法を一律に決めるものではありません。

「忙しい」を、受けられない作業に置き換える

忙しさを受けられない作業に置き換える図

忙しいという感覚だけでは、何を減らすべきかが決まりません。本業の帰宅時間が読めないのか、休日に準備ができないのか、返信のためのまとまった時間が取れないのか。支障が出る作業を具体的にします。

たとえば、平日夜の面談は難しくても、すでに決まった休日の面談は実施できるかもしれません。逆に、面談の一時間は空いていても、事前確認や終了後の対応ができない場合もあります。

予定表には、面談時間だけでなく、その前後に必要な作業も置きます。本業や生活の予定を入れた残りを、すべて募集枠として扱わないことです。体調や家族との予定、移動も、ご自身の現実の条件に含まれます。

また、本業が忙しい期間と、新しく申し込む方への支援期間が重なるかを確認します。申込みが今月でも、開始は翌月に調整できる商品もあるでしょう。一方、登録後すぐの個別対応を案内しているなら、受付時点から仕事が発生します。

いつ申し込まれるかだけでなく、いつ、どんな対応が始まるかまで見て判断します。

調整するのは、受付・開始日・内容のどれか

受付・開始日・内容から調整方法を選ぶ図

新規募集の調整には、いくつかの方法があります。通常どおり受け付ける、開始できる日を先に示す、新規受付を一時停止する、といった方法です。自分が実際に対応できる案を選びます。

通常受付を続けるなら、問い合わせから開始までの対応も含め、提供できることを確認します。「面談は後だから大丈夫」と思っていても、説明や申込み前の質問が必要になるかもしれません。

開始日を調整するなら、いつから対応できるかを、申込み前に分かる形で伝えます。相手にとって、その時期でよいかを選べることが大切です。入金後に初めて待ち時間を伝える形にしないよう、案内を見直します。

新規受付を止めるなら、止める対象を明記します。「すべて休業」ではなく、新規の体験セッションだけなのか、新規の継続申込みも含むのかを分けます。

一方、忙しさを理由に、案内している支援内容を説明なく減らすのは別の話です。返信付きの商品を返信なしにするなど、提供条件を変える場合は、受付の調整とは分けて検討してください。

仮の例:本業の繁忙期と、新規の体験日程が重なる場合

繁忙期と体験日程が重なる仮の例の図

ここからは、考え方を示す仮の例です。実在のお客様の事例や、募集調整によって売上が伸びたという話ではありません。

会社員として働きながら、休日にコーチングを提供している人を考えます。来月は本業の予定が増え、すでに入っている継続セッションは対応できるものの、新規の体験とその準備まで増やすのは難しい状況です。

この場合、「忙しくても毎週募集しないといけない」と決める前に、既存の予定を押さえます。その後、新規の体験をいつから実施できそうかを確認します。

翌々月の予定がまだ分からないなら、開始日を確約するのではなく、新規の体験受付を一時停止する案を選べます。再開日を未定にする代わりに、予定を確認して受付状況を更新する時点を、自分の運用として決めます。

案内文は、たとえば次のように書けます。「現在、新規の体験セッションの受付を一時停止しています。再開日は未定です。受付を再開する際は、このページでご案内します。ご契約中の方への対応は、個別にお伝えしている予定に沿って行います」。

これはひな形なので、実際の対応と一致する場合だけ使います。既存の予定も調整中なら、そのまま書いてはいけません。また、問い合わせへの返信まで行えないなら、問い合わせ先だけを残して返答を期待させないようにします。

再開日が分からないときは、分からないまま伝える

再開日が未定のまま正直に伝える図

募集を止めるとき、「再開は来月です」と書いた方が安心してもらえる気がするかもしれません。しかし、本業の予定が確認できていないなら、その日付は約束できる情報ではありません。

再開予定と再開確定を分けて伝えます。見通しが立たない場合は、未定と明記したうえで、どこに最新情報を載せるかを示せます。受け付けていないフォームを開いたままにするより、現状が分かる案内にします。

「キャンセル待ち」「再開案内への登録」を設ける場合も、その登録が何を意味するかを確認してください。登録順で優先するのか、単に案内するだけなのか、枠の確保ではないのか。決めていない条件を、言葉の印象に任せないことです。

受付を止める説明に、本業の社内事情を細かく書く必要はありません。相手の判断に必要なのは、今申し込めるか、いつ始められるか、連絡を待つ必要があるかです。伝える情報を、その目的に合わせて選びます。

案内を直す場所は、申込みページだけではない

申込みページ以外の入口も見直す図

新規受付を停止しても、ブログ下の案内、プロフィール、固定投稿、以前に作った募集記事から、申込みフォームへ進める状態が残ることがあります。

まず、自分が現在使っている入口を確認します。受付状況がどこで分かるか、止めたはずの商品に申し込めないか、実施できない日が予約候補に出ていないかを見ます。

すべての過去記事を一度に書き換えるのが難しいなら、共通の案内先で最新状況を確認できる形を検討します。ただし、元の文章に「今すぐ開始できます」と残っていれば、移動先だけを直しても誤解が残ります。強い約束がある入口を先に確認してください。

すでに申込みや相談が届いている相手には、公開ページを直すだけで伝わるとは限りません。現在どこまで話が進んでいるかを確認し、必要な相手へ個別に状況を知らせます。

本業をしながら運用するなら、変更箇所を短い一覧にして残しておくと、再開時にも確認できます。新しい仕組みを増やす前に、今ある入口の状態を揃えることから始めます。

発信を続けるかも、受付とは別に決める

発信と受付を別々に決める図

新規受付を止めたら、ブログも全部止めなければならないわけではありません。反対に、受付を止めている間も毎日発信し続けなければならない、という決まりもありません。

発信できる時間があるなら、読者の問いに答える記事を作れます。ただし、末尾の案内は現在の受付状況と揃えます。記事を読んだ勢いで、対応できない個別相談へ進む形になっていないかを見ます。

更新を減らす場合は、既存記事に受付終了のまま残っている日付や、今は使えない案内がないかを確認する作業を選んでもよいでしょう。新しい記事の数だけで、活動を続けているかを評価する必要はありません。

メール講座など別の入口へ案内する場合も、その先で個別返信が発生するなら対応時間が必要です。面談を止めてメール相談を増やした結果、かえって忙しくならないかを確かめます。

私がここでお伝えしたいのは、発信量を最大にする方法ではなく、届ける情報と提供できる支援を食い違わせない考え方です。

再開は、気分ではなく対応できる条件で判断する

対応できる条件で再開を判断する図

繁忙期が終わったように感じても、未返信の連絡や準備が残っていれば、新規受付を通常に戻す前に整理する必要があるかもしれません。

再開前には、既存のお客様への対応、新しく案内できる開始日、申込み前後の連絡、準備に使える時間を確認します。そのすべてが以前と同じでなくても、今の条件で何を提供できるかが分かれば、案内を作り直せます。

再開時に急いで申込みを増やそうとして、実際には用意できない限定枠や特典を加えないことです。枠数を書くなら、対応できる日程と作業量から決めます。受付を止めていた事実を、人気や満席の実績に言い換える必要もありません。

再開後は、予定した準備時間と実際にかかった時間を照らします。通常期と同じ感覚へ戻すより、今回の調整で何が分かったかを次の繁忙期へ残してください。

まとめ:募集の継続より、引き受けた後を確かめる

引き受けた後の支援を確かめる図

本業の繁忙期に新規募集を調整するなら、既存のお客様への約束を確認し、新規対応で増える仕事を分けます。受付を続けるか、開始時期を調整するか、いったん止めるかを、実際に提供できる条件から選びます。

止める場合は対象と連絡方法を示し、再開が未定なら未定と伝えます。申込みページだけでなく、現在使っている入口や、話が進んでいる相手への案内も確認します。

私は、本業と両立する仕事を育てるとき、募集を止めないこと自体より、約束した支援をどう届けるかを考えることが大切だと思います。まずは、次の新規申込みが来たら実際に何の作業が増えるかを書き出してみてください。

よくある質問

新規募集を止めると、売上が落ちませんか?

新規申込みの機会が減る可能性はあります。一方、受けた後に対応できない状態も避ける必要があります。既存の予定、開始日を動かせるか、必要な対応量を確認し、どちらの影響も見て判断します。受付停止が売上を守るという保証もありません。

再開日を決められないなら、受付を開けたままにした方がよいですか?

対応できる時期を示せないまま受け付けると、相手が待ち時間を判断できません。未定と案内して受付を止める方法もあります。問い合わせだけ受ける場合も、何を回答できるかと返答の見通しを示してください。

忙しい間は、安い短時間の商品を作ればよいでしょうか?

短い面談でも、募集、説明、日程調整、準備は発生します。価格や面談時間だけでは負担は判断できません。新商品を作る前に、必要な作業全体と、今の条件で提供できる内容を確認します。

この記事を読んで、自分のビジネスがどこで止まっているのかを確かめたい方へ。コーチングを仕事にする流れを、ビジネスモデル・ビジネスマインド・集客・セールス・コンセプトの5つに分けて、どこで流れが止まっているかを見つける「コーチングビジネス流れ診断」をやっています。アンケートに答えると改善点レポートが届き、最初のセッションに費用はかかりません。
→ コーチングビジネス流れ診断(まずアンケート・無料)

コーチングを学んだけれど、有料契約や継続収入につながっていない方へ

コーチングを仕事にする流れの、どこで止まっているかを見つける

まずアンケート(無料)→改善点レポート→無料30分の流れ診断
アンケートの回答をもとに、ビジネスモデル・ビジネスマインド・集客・セールス・コンセプトの5つを安達慎一が見て、流れが止まっている場所と、最初に直す一つをお伝えします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社マインドコーチ 代表取締役 安達慎一

本業を続けながらコーチングを仕事にしたい方に、商品づくりと販売の道筋を支援しています。個別相談800人超・セッション6,000時間超。

目次